これでいいのか?戦後日本「より良き日本を取り戻そう」

一帯一路下で整備された途上国の港湾施設は「中国軍事基地」の隠れ蓑


一帯一路下で整備された途上国の港湾施設は「中国軍事基地」の隠れ蓑


インフラ支援の名に隠された「偉大な国民国家」建設に向けた地政学的戦略


2022.4.12(火)塚田 俊三






昨年11月、北京で開かれた「一帯一路」建設座談会で演説する習近平主席(写真:新華社/アフロ)





(塚田俊三:立命館アジア太平洋大学客員教授)


 いま世界には、並外れて強大な権限を有する二人の国家指導者がいる。一人は西洋に、もう一人は東洋にいるが、両者に共通するのは、いずれも壮大な夢を持っていることだ。前者はかつての帝国の、後者はかつての民族の再興を追求している。



 ただ似たような夢でも、その実現の手法は両者の間で大きく異なる。前者は、その腕力にものを言わせ、降伏を迫り、従わなければ撃つとするものであり、もう一つは、深く、静かに潜航し、時が来れば立ち上がるとする“トロイの木馬”方式である。


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