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世界で「スパイ研究者」問題を引き起こす中国の異質な学問観


世界で「スパイ研究者」問題を引き起こす中国の異質な学問観


「日本のスパイ」容疑で袁克勤教授を逮捕した中国当局の理不尽


2021.6.3(木)福島 香織フォローする













(福島 香織:ジャーナリスト)


 2021年5月31日、東京の衆院議員会館の会議室で小さな記者会見が行われた。主催は「袁克勤教授を救う会」。北海道教育大学の教授であった袁克勤(えん・こくきん)氏(65)が中国当局に日本の「情報機関」の「スパイ」として逮捕、起訴されたことを受けて、袁氏の長男の成驥(せいき)さん(29)や袁氏と親交のある研究者たちが組織した団体だ。



 記者会見では、中国政府に「法治国家」として袁克勤氏を正しく処遇するよう要請するともに、「袁氏が日本情報機関のために働いた」という中国側の主張をきちんと否定してほしい、と日本政府に訴えた。


「中国」「研究者」「スパイ」にまつわる問題は、今やあらゆる学術先進国で真剣に対応すべきテーマとなっている。問題は主に以下の3つに分けられる。


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