これでいいのか?戦後日本「より良き日本を取り戻そう」

モンゴル語教育激減、中国が内モンゴルで「文化的ジェノサイド」


モンゴル語教育激減、中国が内モンゴルで「文化的ジェノサイド」


内モンゴルの大草原に吹き荒れる「同化政策」という冷たい風


2021.5.8(土)譚 璐美







内モンゴル自治区シリンホトで子羊の様子を確認する羊飼い。2021年2月24日撮影(写真:REX/アフロ)





(譚 璐美:作家)


 もう30年も前のことだが、中国の内モンゴルに行ったことがある。内モンゴル自治区政府が招請した日本の経済学者のチームに通訳として随行した。



 北京から列車で12時間かけて区都・フフホトに着くと、なにやら懐かしさを覚えた。街行く人々がみな穏やかな顔つきで善良そうだ。日本人と雰囲気がよく似ている。なるほど日本人は「モンゴロイド」に分類されるだけあって、ルーツはここにあるのかと感じ入った。


内モンゴルで耳にした「さくらさくら」のメロディー


 伝統的な人類学では、20万~15万年前にアフリカ大陸で誕生したホモ・サピエンスが、アラビア半島、イランに出て世界へ拡散したうち、北ルートでアラカン山脈、ヒマラヤ山脈を越えて、ユーラシア大陸東部へと進出した人々が独自の遺伝的変異を遂げて、モンゴロイドが形成されたとされる。


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