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“熱視線”ラグビーW杯2019の楽しみ方
「組織作り」で検証するラグビー日本躍進の秘密
ラグビー日本代表の強化の軌跡、平林泰三氏インタビュー
2019/11/28
大元よしき (ライター)
空前のラグビーブームを巻き起こしたラグビーW杯。日本代表はいかにして強くなったのか? 今回は2011、15年のW杯日本代表でスタッフを務めた平林泰三さんの経験や知見をもとに、日本代表の変遷から強い組織の作り方を考えてみたい。
――平林さんは1996~98年までオーストラリアのクイーンズランド・プレミアシップのGPSクラブでプレーをされ、2005年からは日本初のフルタイムレフリーとして活躍されました。世界のラグビーが大きく変わった転換期はいつだとお考えですか。
それは1995年のオープン化(プロ化)です。それ以前はIRB(現ワールドラグビー)によるアマチュア宣言というものがあり、ラグビーにおいて金銭や物品を授受してはいけないという規定がありました。当然、日本のラグビー界もアマチュアリズムが徹底されていました。
しかし、海外では91年頃からプロの選手が現れ、IRBはその流れを認めざるを得なくなり、95年のW杯後にオープン化に踏み切ったという背景があります。これを境に世界のラグビーは大きく変わっていきますので、僕が現代ラグビーと呼んでいるのは95年以降になります。