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親は知らない「スクールセクハラ」という地獄







親は知らない「スクールセクハラ」という地獄


教師のわいせつ行為によって傷つけられる子たち


2018.10.11(木) 大島 加奈子








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 教師が絶対的な権力を持つ学校で起きる性犯罪「スクールセクハラ」の実態を浮き彫りにした執念のドキュメント『スクールセクハラ』。この本を著者がなぜ書こうとし、編集者がなぜ作ろうとし、書店員がなぜ売ろうとしたのか。その三者の思いをお伝えする。文庫化にあたって解説を依頼しようとした編集者の躊躇とは・・・。(JBpress)


 池谷孝司さんに最初にお会いしたきっかけは、2009年刊行の『死刑でいいです 孤立が生んだ二つの殺人』を読み、感銘を受けたことだった。しばらくして「スクールセクハラについて地方紙で連載を始めました。本にしますか」というお話をいただき、記事を読んだ。


『死刑でいいです』のときと同じくらいの熱量と執念を感じる原稿だった。声なき人に寄り添うからこそ書ける内容、そして丁寧な取材の積み重ねがあるからこそ見えてくるスクールセクハラの構造に怒りを覚えた。


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「ぜひ書籍化させていただきたい」とお願いし、連載に大幅に加筆する形で2014年に単行本『スクールセクハラ なぜ教師のわいせつ犯罪は繰り返されるのか』を幻冬舎で刊行した。さらに2017年には文庫を刊行した。


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