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【正論】「総裁候補」に求められる器量 文芸評論家・小川榮太郎


文芸評論家の小川榮太郎氏(飯田英男撮影)


 


 昨年2月の森友騒動から始まり、朝日新聞をはじめとする左派メディア、テレビで熾烈(しれつ)を極める安倍晋三首相たたきの中で、同氏の総裁選3選に「黄信号」といふ観測が散見するやうになつた。


 世人に大局を見失はせるタメにする議論といふ他ない。そもそもこの1年3カ月の森友・加計騒動以来、多くのメディアが狂奔した「安倍疑惑」は虚偽であつた。


 ≪踏みとどまる安倍首相の支持率≫


 それがどのやうに危険な手法による疑惑の捏造(ねつぞう)だつたかは、拙著「徹底検証『森友・加計事件』 朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪」(飛鳥新社)に詳述してゐる。一読していただきたいが、いづれにせよ首相の違法、不正な関与は全く証拠がなく、政権を揺るがす疑惑もなければ、首相の進退に関はる話でもない。


 しかも、これだけの安倍たたきでも直近の支持率は40%台で踏みとどまつてゐる。あるいは、30%台ながら数値が再上昇してゐる。長期にわたり安倍政権が維持してきた50~60%超の支持率からは大幅に低落した最近の数値さへ、実は歴代のほとんどの政権支持率よりは高い


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