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【新聞に喝!】平昌五輪を利用した北朝鮮による核ミサイル完成までの時間稼ぎ 各紙厳しい社説だが、朝日だけは違った 作家・ジャーナリスト・門田隆将


平昌冬季五輪の開会式で韓国の文在寅大統領(左)と握手する北朝鮮の金与正氏=9日(聯合=共同)


 


 これほどの政治ショーは滅多(めった)に見られるものではない。国の生き残りを懸けた、まさに息を呑(の)む駆け引きである。チキンレースの末に米軍の軍事作戦が現実味を帯びてきた年末以降、案の定、北朝鮮の最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン)氏は韓国を使ってアメリカの動きを封じる作戦に出た。


 「韓国との対話を続けている間は、米軍の攻撃はない」という確信の下での揺さぶりだ。果たして平昌五輪に悠然と現れたのは、金正恩氏の妹で、実質ナンバー2の金与正(ヨジョン)氏だった。そして、彼女は兄の親書を文在寅(ムン・ジェイン)大統領に手渡し、南北首脳会談を持ちかけたのだ。


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