これでいいのか?戦後日本「より良き日本を取り戻そう」

日本に切迫している本当の軍事的脅威に目を向けよ







日本に切迫している本当の軍事的脅威に目を向けよ


弾道ミサイル防衛システムでは防げない中国の巡航ミサイル


2017.11.23(木) 北村 淳








中国人民解放軍空軍の兵士ら、中国・湖北省で(2017年7月30日撮影、資料写真)。(c)AFP〔AFPBB News




 日本政府が、弾道ミサイル防衛システムに巨額の国防費と防衛資源をつぎ込む姿を見ていると、日本が直面している軍事的脅威は、あたかも北朝鮮の弾道ミサイルだけであるかのような錯覚に陥ってしまう。


日本では理解されない「軍事的威圧の論理」


 現在、日本国防当局が躍起になって整備を進めている弾道ミサイル防衛システム──すなわち4隻のイージスBMD艦、18セットのPAC-3システム、そして2023年度までに2カ所に設置する計画があるイージス・アショアBMDシステム──によって、北朝鮮から連射されるかもしれない100発程度(200発近いという情報もある)の弾道ミサイルの3割程度は撃墜することが計算上は可能となる。


 しかし、日本に照準を合わせた弾道ミサイルを運用しているのは北朝鮮だけではない。中国もロシアも、日本を葬り去るだけの威力を持った核弾道ミサイルを配備している。


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