ギャラリーページへ
人間は永遠の生を求める。この探求、この不死への意志こそが人類の業績の基盤である。そして「どのようにして不死を達成するか」、根底には4つの基本形態しかない。それぞれの「不死のシナリオ」によって不死が実現しうるのかを、4回に分け、一つずつ検証する。(JBpress)
※本稿は『ケンブリッジ大学・人気哲学者の「不死」の講義』(スティーヴン・ケイヴ著、柴田裕之訳、日経BP)より一部抜粋・再編集したものです。
前回「心のデータをダウンロードしたロボットは自分?」で取り上げた「蘇りのシナリオ」の蘇りの問題は主に、亡くなった人と復活した人が本当に同一の人間になるかどうかにかかわるものだ。これらの問題の解決策が自然につながっていくのが、不死のシナリオの第3の基本形態、すなわち「霊魂のシナリオ」だ。