(英フィナンシャル・タイムズ紙 2021年6月11日付)
爆弾が落ちてきても草花が揺れる程度の衝撃しかないことが時折ある。
先日、米国で最も裕福な25人がいかにわずかな税金しか納めていないかを暴いた非営利報道組織プロパブリカのリーク報道は、ドラマチックであると同時に、ある程度予想された内容でもあった。
年によっては、マイケル・ブルームバーグ氏やテスラの創業者イーロン・マスク氏のような億万長者の納税額が平均的な米国人のそれを下回っていた。
だが、そんなことは我々も何となく分かっていた。
韓国の「反日」暴挙が止まらない。東京五輪・パラリンピック組織委員会ホームページの日本地図に、島根県・竹島の表示があることにイチャモンを付けたうえ、韓国軍は15日、竹島周辺で軍事訓練を強行した。英国での先進7カ国(G7)首脳会議に合わせ、日韓両政府が簡略な首脳会談実施で暫定合意していたが、日本が一方的にキャンセルしたなどと「事実無根」の情報を流し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が東京五輪の開会式に出席する意向という報道もある。隣国が自分勝手な「主張や批判、詭弁(きべん)」を連発する背景に、文政権下で加速した「官界の左傾化」が影響しているという。ジャーナリストの室谷克実氏が考察した。
◇
韓国の官僚の世界が、「運動圏」文化にヒタヒタと侵食されているようだ。韓国語で言う「運動圏」とは、従北左翼の過激な学生運動のことであり、そこに没頭していた人々を「運動圏出身者」と呼ぶ。
文大統領も運動圏出身者だが、彼はある時期、司法試験を受けるため学業に専念した。
長らく自粛期間を過ごしてきたこともあり、ワクチンを接種した安心感から羽目を外しがちだ。ただ、早急な気の緩みは禁物だ。接種直後の過ごし方について米国立研究機関博士研究員で医師の峰宗太郎氏に聞いた。
--通常、インフルエンザなどの予防接種では激しい運動を避け、安静に過ごすようにいわれる。コロナワクチンの場合は?
「基本的には、入浴や飲酒、適度な運動をしてもかまいません。通常の予防接種と同様に普通通りの生活でいいでしょう。激しい運動が問題視されるのは、体調不良を起こすことよりは、疲労や筋肉痛など体調変化が起きた場合、原因がワクチンなのか運動なのか、分からなくなることが懸念されるためです」
EU(欧州連合)離脱後、イギリスにとって最初の外交ビッグイベントだったG7首脳会議は、欧米主導の反中国ブロック構築の場となった。案の定、中国は「小さなグループが世界の事案を決める時代は遠い昔に終わった。エセ多国主義以外のなにものでもない」(在英中国大使館)と激しく反発した。
ホストのボリス・ジョンソン英首相は、今回のサミットに旧英連邦のインド、オーストラリア、南アフリカ、さらに韓国をゲストとして招いた。豪印は日米主導のインド太平洋クアッドの参加国、韓国はアメリカがクアッドに参加させたい第一候補だ。
招待状を受け取った文在寅氏は小躍りした。韓国の大統領がG7サミットに招かれるのは今回が初めて。文氏は意気揚々と英南西部のコーンウォールに乗り込んだ。風光明媚な避暑地で、アガサ・クリスティの推理小説の舞台にもなった場所だ。
在日ロシア通商代表部の職員に渡す目的を隠し、不正に軍事技術関連の文献を入手したとして、電子計算機使用詐欺の疑いで元調査会社経営、宮坂和雄容疑者(70)が神奈川県警に逮捕された。サイバー攻撃など情報戦の技術も進歩する中、人間同士の接触はいまも有効なスパイ活動の手段だという。日本社会に巣くう「ロシアスパイ」の巧妙な手口とは-。
宮坂和雄容疑者は「約30年間で約15人のロシア政府関係者と接点があった」と供述。通商代表部や在日ロシア大使館関係者も含まれるという。逮捕容疑となった文献8点の入手を依頼したとされる通商代表部の40代男性職員は情報機関所属とみられる。
県警は在日ロシア大使館に出頭を要請したが応じていない。ロシア通信によると、在日ロシア大使館は11日、「本件に関して調査中で、その結果に基づき対応する」とコメントした。
(英フィナンシャル・タイムズ紙 2021年6月11日付)
爆弾が落ちてきても草花が揺れる程度の衝撃しかないことが時折ある。
先日、米国で最も裕福な25人がいかにわずかな税金しか納めていないかを暴いた非営利報道組織プロパブリカのリーク報道は、ドラマチックであると同時に、ある程度予想された内容でもあった。
年によっては、マイケル・ブルームバーグ氏やテスラの創業者イーロン・マスク氏のような億万長者の納税額が平均的な米国人のそれを下回っていた。
だが、そんなことは我々も何となく分かっていた。