中国が経済協力を武器に“隷属”を求めるなか、日本の世界共同体構想に大きな期待がかかっている

 国民に「10年間でGDPを2倍にする」と高らかに宣伝して登場した習近平政権であったが、米国にドナルド・トランプ政権が誕生して以降は経済成長が阻害され約束を果たせそうになくなり、「新常態」(ニュー・ノーマル)という用語で約束の反古を糊塗した。

 中国の為政者は用語を実に巧みに駆使する。

 香港国家安全維持法にしても端的に言えば、一国二制度のもとに香港市民に認められてきた「自由」や「民主主義」「人権」などの権利剥奪でしかない。

 その延長線上にあるのが、習近平主席が提唱する「人類運命共同体」ではなかろうか。

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