梅毒患者が最多の6千人台へ 「過去の病気」一転、「訪日客増加が影響」との見方も
性行為などで感染する梅毒(ばいどく)の患者数が増え続け、今年の患者数が現行集計上で過去最多の6千人台になる見込みであることが13日、分かった。平成24年以前は患者数が年間千人を下回る状況が長く続くなど「過去の病気」とされていたが、近年は急増。流行は「外国人観光客の増加などが影響を及ぼしている」との見方もある。
国立感染症研究所の集計によると、今年1月から11月4日までの累積患者数は5811人。現行の集計方式となった11年以降最多だった昨年の5820人(暫定値)を超すのが確実な情勢となった。
都道府県別の患者数は東京の1474人が最多。次いで、大阪(997人)▽愛知(375人)▽神奈川(305人)▽福岡(256人)▽兵庫(218人)の順で大都市中心となっているが、広島(153人)、岡山(141人)など地方都市にも広がりを見せている。