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【田村秀男の日曜経済講座】消費税増税はだれのためなのか デフレで余るカネは中国に [ 2>「経済解説」]

【田村秀男の日曜経済講座】消費税増税はだれのためなのか デフレで余るカネは中国に

本G日本と中国の対外融資(日曜経済カラー
 世界が同時株安に揺れる。国際金融市場安定の鍵を握るのは世界最大の貸し手である日本だが、もっぱら中国に吸い寄せられる。なぜなのか。
 いきなりだがグラフを見よう。ことし6月末の邦銀の対外融資残高などをアベノミクスが始まる前の2012年6月末と比べた増減額である。その額は1兆1167億ドル(約125兆円)で、国際金融を総覧する国際決裁銀行(BIS)加盟国の銀行融資の合計増額1兆1161億ドルとほぼ一致する。米銀の対外融資額は2681億ドル増、英国の銀行は6182億ドル減。邦銀が国際金融市場を全面的に支えてきたのだ
 同期間の大半は、異次元金融緩和の日銀が373兆円の資金を国内金融機関に流し込んだが、実にその3分の1相当額がニューヨーク、ロンドンなどの主要国際金融市場に流れ込んだ。
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タグ:田村秀男
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【解答乱麻】文化は心を潤す国の基盤 参院議員・山谷えり子 [❹教  育]

【解答乱麻】文化は心を潤す国の基盤 参院議員・山谷えり子

 文化の秋。日本は世界に冠たる文化国家であり、このところ訪日外国人の急増や地方創生の動きの中で文化の魅力の再発見が広がりうれしい限りである。
 しかしながら一方で、私はここ2年余、自民党の文化関係の会長を務め調査をしていく中で、心細さも同時に感じている。3点ほど指摘したい。
 1点目は、災害による国宝、重要文化財の被害増である。ここ5カ月だけでも6月の大阪北部地震で96件、西日本豪雨で209件、9月の台風21号で717件、北海道地震で12件、台風24号で189件と合計1223件を超える被害が出ている。例えば丸亀城跡、仁和寺、知恩院、春日大社、彦根城、五稜郭なども被害を受けた。文化財調査官、文化財レスキューを派遣し、復旧のための第1次補正予算20億円を組むなどしたが、全容を知るほどに深刻である。
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タグ:解答乱麻
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「人は言葉でできている」・・「自分の心のなかに失いたくない言葉の蓄え場所をつくりだすのが、読書です」

【産経抄】10月28日

 国語学者の大野晋さんが約20年前に出した『日本語練習帳』にこうあった。新聞や雑誌に使われる単語の数は年間およそ3万語とされる。その5、6割は1度しか使われない。「つまり、半分の単語は…一年に二度とお目にかかることがない」と。
 ▼大野さんは続ける。「使用度数1、あるいは一生で一度も使わないかもしれない。だからいらないのではなくて、その一回のための単語を蓄えていること」。手間を惜しまず豊かな語彙を身につけよ、と。物書きの端くれとして、自省とともに思い出す言葉である。
 ▼読書週間が始まった。毎日新聞の読書世論調査によると、書籍の「不読率」は52%で「読書率」45%を上回ったという。読み書きの能力に不足を感じると答えた人は8割を超えた。言葉の世界へといざなう本を閉じれば、言語の営みが先細りするのはやむを得まい。
 ▼表紙をひとつめくるだけで言葉との出会いがあるのに、現代人はスマートフォンの上で指を滑らせるのに忙しい。膨大な量の情報に追われ、多くの時間を奪われている。その代償として、本や新聞、雑誌のページを繰る手が疎(おろそ)かになっているなら、あまりに惜しい。
 ▼「自分の心のなかに失いたくない言葉の蓄え場所をつくりだすのが、読書です」と詩人の長田弘さんは書いた。とりわけコラムは、人の言葉に多くを負っている。小欄にとって読書とは、いつ来るか分からぬ「その一回」に備えて言葉を探し、蓄える作業でもある。
 ▼人の持ち時間には限りがあり、厚い辞書の中に埋もれた言葉たちとの出会いもおのずと限られる。長田さんは「人は言葉でできている」とも書いた。このひと言に背中を押された人は手近な朝刊を開いてくれてもいい。新聞も言葉でできている。

タグ:産経抄
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