人生90年時代、100年時代を迎えつつありますから、サラリーマンにとって60歳で定年を迎えて隠居する、ということが難しくなりつつあります。金銭的にも老後資金不足が心配ですが、社会との接点が減ると生きがいの問題や孤独の問題等々も出てきます。

(AndreyPopov/Gettyimages)

 

 かといって、サラリーマンが同じ会社に70歳、75歳と勤めることも容易ではありません。定年延長だと人件費が嵩むので、定年後再雇用という形式になる場合が多いでしょうが、それでも問題は多いはずです。たとえば、かつての部下にお仕えすることになる場合も多いでしょうから、お互いに大変やりにくい思いをするでしょう。

 自分がかつての部下に頭を下げることに抵抗がないとしても、相手が自分に適切な指示を出すことが期待しにくいかもしれません。そうなると、文字通り窓際で新聞を読んで過ごすことにもなりかねません。それでは到底社会参加意識もやりがいも得られないでしょうし、会社の中で孤独を味わうことにもなりかねません。

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