コンビニ最大手のセブン-イレブンが100円ビールのテスト販売を開始したところ、あまりにも反響が大きく中止を余儀なくされるという異例の事態となった。同社がここまで神経質になったのは、コンビニという存在があまりにも大きく、消費生活への影響が甚大だからである。

(lightkey/iStock)

 

 他の業態と比較してコンビニの店舗数は突出している。業界トップであるセブンの店舗数は2018年2月時点で2万店舗を超えている。ファミリーマートは約1万7000店舗、ローソンは1万4000店舗なので、大手3社で5万以上の店舗を構えていることになる。これだけ店舗があると、ごくまれにしか発生しないようなトラブルでも、全体ではかなりの数になってしまう。最大手であるセブンが神経質になるのも無理はない。

 ボリュームが大きいビジネスであるということは、コンビニ業界を分析する上で、もっとも重要なポイントのひとつといってよいだろう。

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