青山学院大学シンギュラリティ研究所の設立を記念した講演会の内容を、6回にわたり掲載していく。第2回は、「シンギュラリティと自動運転社会」と題して、Windows95と98の主任設計者を務めた中島聡氏(XEVO会長)が、5月13日に講演した内容を紹介する。 

中島 聡(なかじまさとし)。1960年東京都生まれ。Xevo Inc.(旧UIEvolution Inc.)ファウンダー。チーフソフトウェアアーキテクト。早稲田大学大学院理工学研究科卒業。 マイクロソフトでWindows95、Windows98、Internet Explorer 3.0/4.0のチーフアーキテクトなどを務めた。現在シアトル在住(写真・NAONORI KOHIRA)

 

 私が誇れる堅い経歴としましては、Microsoft社にてWindows95と98の主任設計者を務めたことです。それから、2000年にUIEvolutionという会社を興してクルマのためのソフトウエア開発をやってきした。その後、Xevo(ジーボ)という会社で機械学習、ディープラーニング、クラウドサービス、データアナリティクスなどの技術を駆使してクルマのUIの進化をAIまで推し進めることに挑戦しています。Xevoのソフトウエアは世界で2500万台のクルマに搭載されています。私は現在、会長になって他のことをやっています。その成果が著作の出版と毎週配信されるメルマガです。堅い仕事だけでなく、ゲームソフトも作っていたし、ティーンエイジャー向けのSNSの設計も手がけたこともあります。この幅広い経験を活かして、シンギュラリティについて語りたいと思います。

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