★【正論】「総裁候補」に求められる器量 文芸評論家・小川榮太郎 [◆之が言いたい]
昨年2月の森友騒動から始まり、朝日新聞をはじめとする左派メディア、テレビで熾烈(しれつ)を極める安倍晋三首相たたきの中で、同氏の総裁選3選に「黄信号」といふ観測が散見するやうになつた。
世人に大局を見失はせるタメにする議論といふ他ない。そもそもこの1年3カ月の森友・加計騒動以来、多くのメディアが狂奔した「安倍疑惑」は虚偽であつた。
≪踏みとどまる安倍首相の支持率≫
それがどのやうに危険な手法による疑惑の捏造(ねつぞう)だつたかは、拙著「徹底検証『森友・加計事件』 朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪」(飛鳥新社)に詳述してゐる。一読していただきたいが、いづれにせよ首相の違法、不正な関与は全く証拠がなく、政権を揺るがす疑惑もなければ、首相の進退に関はる話でもない。
しかも、これだけの安倍たたきでも直近の支持率は40%台で踏みとどまつてゐる。あるいは、30%台ながら数値が再上昇してゐる。長期にわたり安倍政権が維持してきた50~60%超の支持率からは大幅に低落した最近の数値さへ、実は歴代のほとんどの政権支持率よりは高い。
若い力必要 消防団女性隊、新たに学生2人入隊 広島市安芸区
若い力必要 消防団女性隊、新たに学生2人入隊 広島市安芸区
市民でつくる広島市消防団の安芸区の女性隊に今春、新たに学生2人が入隊した。4年前の広島土砂災害などを機に、消防団で女性が活躍できる場は広がっているが、市消防団全体に占める女性の割合は近年、わずか5~6%にとどまる。各消防団に平成8年、本格配置された女性隊員の高齢化も進む中、機敏な動きで訓練に励む新規入隊員の姿に、ベテラン隊員たちも大きな期待を寄せる。
訓練で機敏な動き
入隊したのは、市立看護専門学校に今春入学したばかりの高松もえさん(18)と、友人の広島国際大学看護学部2年、小松千華さん。
もえさんは4月初旬、区内のグラウンドで、消防ポンプ操法の訓練に初挑戦。指導員が見守る中、小柄な体で勢いよく放水するなど機敏な動きをみせた。
【依存~家族のかたち(3)】「子供支配」は家庭での居場所守るため 「機能不全家族」の実態 [3)ライフ]
【依存~家族のかたち(3)】「子供支配」は家庭での居場所守るため 「機能不全家族」の実態
滋賀県出身の大山明(32)=仮名=は、高圧的な母に子供のころから支配されてきた。家庭や子供に無関心の父と、家庭に無関心を装う兄弟たち。まさに「機能不全家族」の構図だ。祖父母からも“いじめ”を受けていた母は、家庭の中で自らの居場所を求めるため、大山を支配していた。
家庭では誰にも頼れず、誰も居場所がなかった
「母の傀儡(くぐつ)(操り人形)だった」。高校卒業後の7年間、仕事も就学もしない「ニート」だった滋賀県出身の大山明(32)=仮名=は、かつての自分をそう表現する。
幼い頃から、母は命令口調で、勉強や手伝い、部屋の片付けを指示してきた。言われた通りにできなければ、容赦なく罵声が飛んだ。常に顔色をうかがった。母とは対照的に、父は工務店勤めで毎晩のように酔っ払っていた。キャッチボールどころか、話をした覚えもなかった。
【解答乱麻】学び続ける楽しさ 参院議員・山谷えり子 [❹教 育]
【解答乱麻】学び続ける楽しさ 参院議員・山谷えり子
先月は入社式などに招かれることも多かったが、フレッシュマンの生気に触れ、「ああ、日本の未来は大丈夫だなあ」と心強く感じられた。
とはいえ、社会は学校ほど単純なところではない。特に昨今は、雇用の流動化、中途採用の増加、専門の複雑化などで一律の社員教育もできにくくなっている。
私が就職した時代は、女性が長く勤めることは期待されておらず、私自身最初に入社した会社は不振で、次は途中入社となったため、集団の社員教育は体験できなかった。それでも、楽しく懐かしい思い出はある。
生まれて初めて名刺を刷ってもらった時、先輩記者が声をかけてくれた。「オッ、名刺ができたか。一枚目は誰に渡すの?」。意味がわからずポカンとしていると、その方はニコニコと「僕はね、大臣に渡したんだよ。お会いしたこともない大臣の部屋にトコトコ入っていって“新米記者の一枚目の名刺を受け取ってください。いい仕事をしたいと思います”と言ってね。媚(こび)を売るというケチな発想でなく意欲を表すものとして。君も誰に渡すか考えてごらん」と、歯切れよく言われた。
【政論】加計問題、本質は参入めぐる闘争 柳瀬氏面会は獣医師会対策
【政論】加計問題、本質は参入めぐる闘争 柳瀬氏面会は獣医師会対策
学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題で、柳瀬唯夫元首相秘書官が学園関係者と首相官邸で計3回会っていたという平成27年4月前後は、新設に反対する日本獣医師会が閣僚らに猛烈なロビー活動を展開していた時期と重なる。学園側による柳瀬氏らへの面会要請は、活発化した獣医師会の動きへの対抗策だったとみるのが自然だ。
問題の本質は、獣医学部新設を目指す「愛媛県、今治市、加計学園、内閣府」と、新規参入を阻む「日本獣医師会、文部科学省」による権力闘争である。
何しろ獣医師会の会議録に、関連政治団体「日本獣医師政治連盟」の北村直人委員長が、衆院議員当選同期の石破茂地方創生担当相(当時)に複数回面会し、働きかけていた様子が詳細に記されているのだ。