〝浮かれすぎ〟とでも言おうか。

 4月の南北首脳会談、6月12日に予定されている米朝首脳会談など、朝鮮半島情勢が劇的な展開を見せるなか、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が「ノーベル平和賞を受賞する」と考えている人が、世界に少なからずいるというから驚いた。   

(kmlmtz66/iStock)

 

 野次馬根性、興味本位もあるかもしれないが、やはり非核化への期待、歓迎ムードが高じた結果だろう。「金正恩は英雄だ」など、荒唐無稽、ありうべからざることだが、ブラックユーモアと一笑に付してはいけない。一流メディアですら、その可能性を予測、支持しているのだから。米政府からテロ支援国家に指定されている危険な国の独裁者に平和賞など与えたら、世界平和を崩壊させてしまう。

 金正恩ノーベル平和賞説は、先月末に日本や韓国のメディアで報じられた。報道(韓国・中央日報電子版、4月30日)の要旨を紹介する。

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