江戸時代は現代社会をしのぐリサイクル社会だったと言える(写真:アフロ)

 池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』の主人公、長谷川平蔵宣以(のぶため)は18世紀後半に放火犯や盗賊を取り締まる火付盗賊改(ひつけとうぞくあらため:火盗改)の長を務めた実在の人物。この役職は2~3年で交替するのが通例だったが、平蔵は8年間も務めた。わずか50人の部隊だったが、江戸の市中を取り締まり、高い検挙率を誇ったという。平蔵はどのような捜査をしたのだろうか。

(*)本稿は『鬼平と梅安が見た江戸の闇社会』(宝島社新書)の一部を抜粋・再編集したものです。

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