新型コロナワクチンの副反応を心配する人は多い。最近の研究で、副反応には2つの原因があることが分かった 。これまでに行われた4万人以上の臨床試験の結果から副反応の発生状況を調べると、66.7%が注射部位の腫れや痛みを訴え、46.3%が発熱や頭痛や倦怠感などの全身症状を訴えていた。

(Prostock-Studio/gettyimages)

 筆者も注射部位が腫れて痛みがあった。全身症状のために接種翌日は仕事を休む人もいる。確かにワクチンの副反応はかなりの割合で起こることが分かる。

 次はプラセボを投与した結果だ。プラセボとはワクチンではなく生理的食塩水なのだが、被験者にはそのことを知らせていない。すると驚いたことに、16.3%が注射部位に痛みが残ると訴え、35.2%が全身症状を訴えたのだ。何の効果もないはずの生理的食塩水でワクチンとほとんど同じ副反応が起こったのである。

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