夏を前に東京都の小池百合子知事はマスク着用のあり方について政府に統一見解を求めた。政府はようやく20日、屋外では、周りの人との距離が確保できなくても、会話をほとんどしない場合には着用の必要はないなどといった政府見解を発表した。

(gyro/gettyimages)

 欧米各国はマスク着用を罰則付きで義務化したが、現在は相次いで撤廃している。対照的に日本は政府の「お願い」だけにもかかわらず、ほぼ全員がマスクを着用している。そのような判断の根拠が「リスク最適化」、すなわちマスクをするリスクとしないリスクの比較だ。

 「夏のマスクは健康に悪いけれど、マスクをしないと白い目で見られる。どうしよう」そんな損得勘定で損害を一番少なくする判断を誰もが行なっている。

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