「スーパー耐久2022シリーズ第1戦」決勝スタート前、スバル「BRZ」レース仕様車とチームスタッフ(鈴鹿サーキットにて筆者撮影)

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 日本の自動車産業界で今、カーボンニュートラル燃料に注目が集まっている。

「カーボンニュートラル」を改めて説明すると、原油や石炭など原料の採掘、工場での製造、火力などによる発電、トラック輸送や乗用車の利用など、人間が地球上で生活する上で排出するCO2(二酸化炭素)の総量を削減し、同時にCO2を吸収する森林などを保護や育成を進めることで結果的にCO2の排出量を相殺する、という考え方だ。世界各国が地球温暖化対策としてCO2排出削減を進めるなか、日本でも2020年に菅政権が「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を打ち出した。

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