米新興EVメーカー・カヌーのCTOソーヘル・マーチャント氏は、元フォード自動車からテスラに移籍し、モデルS、Xの開発にも携わった人物だ。新たに立ち上げたカヌーでは、単一プラットフォームをすべてのモデルに利用するというアーキテクチャをほぼ1人で作り上げた。マーチャント氏に今後の戦略について聞いた。

 単一プラットフォームをすべてのモデルに利用する、というビジネスモデルの利点は、一つのプラットフォームにトップを組み合わせることでさまざまな目的に応じた車を生産できる、ということだ。それによりフレキシビリティが得られると同時に、さまざまな車を迅速かつ求めやすい価格で生産することができる。つまり価格をコントロールしやすい、ということだ。すべての人が求めやすい価格に設定できるのは、すべての車を一から作る必要がないためだ。

 プラットフォームにはモーター、バッテリー、高電圧の電子製品、HVACシステムなどが含まれており、シームレスに多目的プラットフォームを形成している。そのためさまざまな形状のトップを組み合わせ、多目的のユースケースに合わせることができる。

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