英国でコロナ規制ほぼ撤廃 オミクロン株「後退」で「マスク着用義務」「在宅勤務推奨」が拡大前の状態に
英国のジョンソン首相=写真=は19日の下院演説で、新型コロナウイルス対策の規制を27日にほぼ撤廃すると発表した。ワクチンの追加接種が進み、感染者や入院者の増加が落ち着いたとして、マスク着用義務や在宅勤務奨励をやめるなどオミクロン株拡大前の状態に戻す。
政府は感染が急拡大した昨年12月中旬、国民に可能な限り在宅での勤務を求め、公共交通機関などでのマスク着用を義務化。ナイトクラブなどではワクチン接種かウイルス検査の陰性証明を求めてきたが、今後はこれらの規制がなくなる。在宅勤務の奨励は直ちに撤回され、感染者の隔離義務も3月までに撤廃する。昨年夏にいったん導入した「ウイルスとの共生」へ、社会を本格的に順応させる構えだ。
英国でワクチンの追加接種を終えた人は12歳以上の63%。新規感染者数は今月上旬に1日20万人前後まで増えたが、最近は10万人を下回る日も多い。ジャビド保健相は、重症患者も昨夏の水準まで減少したとして、オミクロン株は「後退しつつある」と強調した。
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