連載:少子化ニッポンに必要な本物の「性」の知識

かつて日本の村落はその共同体を維持・存続させるために、様々な風習、掟、決まり事があった

 日本人は民度が高く慎ましいといわれる。確かに、お上のすることに文句は言うけれども怒りの声は上げない。

 税金を湯水のように無駄遣いされようが、無責任な政権運営で将来に不安が生じようが、デモなどは滅多なことでは起きることもなく、海外のように暴動や略奪も起きない。

 だが、そうした規律を保つことで蓋をされた憂鬱は静かに深く潜行し、屈折して下半身を抑圧する。

 社会の緊張と人々の性的な混乱は決して無関係なものではない。

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