イラスト:近藤慎太郎

※本記事には近藤慎太郎氏の書き下ろしマンガが多数、掲載されています。ご覧いただけない場合は以下のURLをクリックください。(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/66209

 第26回「人混みの中を一直線に向かってくる人がいたら避ける、避けない?」、第27回「生きづらさや心の苦しさの元になる『スキーマ』を客観視するには」では認知行動療法について解説しました。

 認知行動療法は、何か不快な出来事が生じた場合に、いつもの固定的な「認知(物事の捉え方)」を変えることによって、「行動」自体も変え、結果的に気持ちを楽にしていくという治療法です。ごく簡単に言うと、「私は起きたことをこう解釈して苦しんでいるけど、違う解釈もあるんじゃない?」と考える練習をするということです。

 その解釈の仕方に、無意識のレベルで強い影響を与えているのがスキーマです。特に幼少時にどのような経験をしたかで、現在の認知の仕方が大きく左右されます。

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