違法操業の中国漁船80隻に警告 尖閣周辺の動向を政府注視
海上保安庁が今年、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海で違法操業したとして、中国漁船延べ80隻に退去するよう警告していたことが分かった。日本政府は中国政府に「許可のない外国漁船の操業は認められない」との考え方を伝えた。中国が尖閣周辺を含む東シナ海で独自に設けた禁漁期間が来週16日に明けるため、日本側は動向を注視している。
退去警告の対象は領海で違法操業したか、しようとした外国漁船。海保の巡視船が無線や電光掲示板で立ち去るよう求めるほか、中国漁船の進路を制限し領海から退散させているという。台湾漁船にも警告している。
中国漁船に対する今年の警告はすべて中国の禁漁前の1~4月に行った。今月16日の禁漁明けに増える可能性がある。
昨年までの中国漁船に対する警告は、いずれも延べ数で2020年が138隻、19年は147隻、18年は76隻、17年は10隻。禁漁明けに多くの中国漁船が尖閣周辺に押し寄せ領海侵入した16年は104隻だった。 (共同)
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