新型コロナ 感染急増で目立つ中等症患者 大阪1カ月で3倍超
全国で新型コロナウイルス感染者が急増するなか、重症者には分類されないが高度な治療が必要な中等症患者が増加している。高齢者へのワクチン普及に伴い、感染者数に比べ重症者の増加は緩やかだが、その裏で多くの中等症患者が発生。感染「第3波」に匹敵する水準に達し、医療関係者の危機感は高まっている。
厚生労働省は重症未満の中等症について、ⅠとⅡに分類する。このうちⅡは呼吸不全の症状が現れて鼻から酸素投与などが必要で、「重症予備群」ともいえる。また、感染者に占める高齢者の割合が減ったため、重症者そのものは第3波より少ない。半面、今回の第5波では若・中年層の中等症が目立ち始めたという。