木崎伸也氏の連載企画第2回は、戸塚宏氏へのインタビューを実施。今回は中編を掲載する。

前編「戸塚ヨットスクール校長語る「俺は偏差値秀才だった」」はこちら
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/65570

(木崎 伸也:スポーツライター)

戸塚宏(とつか・ひろし)
名古屋大学工学部卒。大学からヨットを始め、1975年に沖縄海洋博記念「太平洋-沖縄・単独横断レース」で優勝。翌76年に戸塚ヨットスクールを設立。79年から82年にかけて、体罰が原因とされる塾生5名の死亡事故が起こり、傷害致死罪、監禁致死罪で起訴される。19年を要する長期裁判ののち、懲役6年が確定。現在は出所し、同スクールを再開している。

「できるわけがない」ことで1秒を削る

——戸塚さんは名古屋大学卒業後、ヨットマンとして活躍し、1975年、35歳のときに沖縄海洋博記念「太平洋—沖縄・単独横断レース」で優勝しました。レースでは1日合計4時間しか眠らず、さらにその睡眠も15分ごとにアラームをかけて目を覚ましていたそうですね。

 この方法は自分の発案じゃないんよ。他のヨットマンが書いた本から学んだんだ。

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