酒解禁を素直に喜べないワケ 入店は2人まで、滞在時間は90分…飲食店側の窮状「変わらない」 小池知事「原則は停止」
新型コロナウイルスの緊急事態宣言解除後、東京都や大阪府などの自治体が、感染対策の認証を受けた飲食店での酒類提供を認める。ただ、午前11時から午後7時の間、2人までの入店で滞在時間は90分、午後8時閉店の営業時間短縮要請は維持。飲食店側の窮状は「変わらない」といい、素直に喜べない状況だ。
小池百合子知事は18日の記者会見で、酒類の提供について「原則は停止だ」と述べ、感染対策店での容認は例外的な対応だと強調した。
日本医科大の北村義浩特任教授(感染症学)は「4月以降、感染が抑止できたのは、酒類提供禁止の効果が大きかったのではないか。今後、酒類提供を解禁することで、アクリル板の設置やテーブル間の距離をとるなど感染防止の要件を守ってきた真面目な事業者は一息つけるかもしれないが、守っていない店舗が野放しになれば抑止効果がリセットされる恐れがある」と懸念を示す。
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