反日路線を貫く文在寅大統領(写真:YONHAP NEWS/アフロ)

(金 完燮:作家、評論家)

「慰安婦狩り」に関する本を日本で出した吉田清治氏も、韓国教会女性連合会主催の国際妓生(キーセン)観光セミナーを通じて慰安婦工作を開始した尹貞玉(ユン・ジョンオク)氏も、当時は想像すらしなかっただろう。単なる心理戦で始めた慰安婦工作が、世界的にこれほどの成功を収めるとは。

 慰安婦工作は、北朝鮮によって用意周到に、そして長期にわたって準備されてきたと思われる。

 まず動いたのは左翼系出版社「三一書房」だった。1978年に千田夏光氏の『従軍慰安婦 正編』を出版するが、この本が恣意的な創作などとして非難を浴び、失敗に終わる。すると、今度は吉田清治氏の『私の戦争犯罪―朝鮮人強制連行』を1983年に出版する。

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