日本医師会が「医療緊急事態」で騒ぐ本当の理由
医療が逼迫する原因は感染拡大ではない
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(池田 信夫:経済学者、アゴラ研究所代表取締役所長)
12月21日、日本医師会など9団体は、異例の医療緊急事態宣言を出した。それによると「このままでは、新型コロナウイルス感染症のみならず、国民が通常の医療を受けられなくなり、全国で必要なすべての医療提供が立ち行かなくなります」という。
たしかに医療現場は大変だろう。感染が拡大していることも事実だが、ヨーロッパでは感染爆発が起こっている。それよりはるかに死者の少ない日本で、医療が崩壊するというのは本当だろうか。