ロシアの市場をみれば世界の動向が如実に分かる。写真はクレムリンの夜景

 新型コロナウイルスに翻弄された2020年もあと1か月で終わろうとしている。

 12月と言えば、平常時ならロシアでビジネスが一番盛り上がる時期であるが、今年は国内感染者拡大に歯止めが利かない状況にあり、筆者の知り合いの多くも在宅勤務を余儀なくされている状況である。

 頼みのロシア製ワクチン「Sputnik V」はその効果はさておくとして、大量製造が追いつかず供給がおぼつかない状況である。

 ロシア人、特にサイエンティストのメンタリティには実験室で実現できるものは工場でも簡単に再現できるはずだという思い込みがある。

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