米空軍のF35(Michael Fitzsimmons/gettyimages)

 イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)による関係正常化合意の背景にはやはり、大きな秘密取引が隠されていたようだ。イスラエルのメディア報道などによると、仲介したトランプ米政権は合意に踏み切ったUAEに対する報奨として、最新のステルス戦闘機F35と攻撃型ドローンの売却交渉を進めていることが明らかになった。敵対国イランを刺激するのは確実だ。

関係正常化の“裏取引”

 ヘブライ語紙イディオト・アハロノト(8月18日付)の報道として伝えられるところによると、トランプ政権はUAEがイスラエルと国交を結ぶことで合意した一環として、F35戦闘機と攻撃型ドローンを売却することに秘密裏に同意したという。

 この報道を受けたニューヨーク・タイムズも19日、トランプ政権が両兵器のUAEへの売却交渉を加速している、と報じた。ドローンは「プレデター(捕食者)」と「リーパー(死神)」と見られる。UAEはこの6年間、F35とともに、2つのドローンの売却を米国に求めてきた。

>>続きを読む