【動く「ポスト安倍」の夏・派閥編】石破派 他派閥連携へ側近奔走 恩人・吉田氏墓参、二階氏接近




 うだるような暑さに包まれた7日。「ポスト安倍」を狙う自民党元幹事長、石破茂ら石破派(水月会)の13人は、東京・信濃町の寺院を訪れ、昨年10月に死去した元参院幹事長、吉田博美の墓前で手を合わせた。


 石破にとって、吉田は政治生命をつないでくれた恩人だ。首相の安倍晋三との一騎打ちとなった平成30年の前回総裁選で、吉田は自身が率いる参院竹下派(平成研究会)を石破支持でまとめた。石破派だけでは、出馬に必要な20人の推薦人すら確保できなかった中、吉田の加勢がなければ再起もままならない大敗となった可能性もあった。


 8日には、石破派が中心となり、吉田が地盤とした長野県喬木(たかぎ)村で「しのぶ会」も開いた。石破は吉田関係者を前に演説し、こう力を込めた。


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