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アンタッチャブル「ヒズボラ」へ反抗はじめたレバノン市民

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 レバノンでは10月中旬より、政治改革、腐敗撲滅、生活の向上等を訴える抗議運動が激化、10月29日にはハリリ首相が辞任する事態となった。アウン大統領は10月31日、抗議運動の要求通り、テクノクラートから成る新政府を組織したいと述べた。

レバノンの中心街の一つ、マーティル スクエアでデモを続ける人々のテント
(Erich Karnberger/iStock Editorial / Getty Images Plus)

 米国のポンペオ国務長官は、新政府の設立を要求し、軍と治安当局が彼等からデモ参加者の権利と安全を守るよう要請した。もし、レバノンが経済改革を遂げ、腐敗と戦うのであれば、国際機関と協力して経済支援をしたいと国務省筋は述べた。この支援には昨年誓約されたが凍結されている117億ドルの支援パッケージが含まれる。

 今回のレバノンでの抗議運動は、政治改革、反腐敗を超える注目すべき点がある。それは、レバノンの政治を支配して来たイランが支援するヒズボラへのあからさまな反抗である。ヒズボラは今回のデモまではほとんど手を触れることの出来ない存在だった。しかし、そのシーア派の支持者すらデモに参加した。ヒズボラの指導者ハッサン・ナスララ師はデモ当初の10月19日には新政府樹立の要求に反対していた。25日には街頭デモは「混乱と崩壊につながる空白」を生みつつあると警告した。しかし、抗議運動はこの脅迫を無視し抗議を継続したのである。改革運動の参加者は、ヒズボラは閣僚の人選に介入しようとするかも知れないが、アウンが非政治的な政府を求めたことは一歩前進だ、と見ているようだ。

 

 

 

 


タグ:レバノン
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