これでいいのか?戦後日本「より良き日本を取り戻そう」

ボリビアに見る権力という「人間のさが」







  • ボリビアでは大統領選直後から、選挙不正の噂が高まる

  • 選挙監視をした「米州機構(OAS)」が不正の証拠を突き付ける

  • モラレスは、選挙のやり直しを決めるも、国民の怒りは収まらず

  • 国を統治する者もそれに代わって代理統治する者もすべていなくなった

  • 結局、権力は長期化すれば腐敗する



メキシコに亡命したモラレス前大統領(REUTERS/AFLO)


 ボリビアはさながら無政府状態に陥ったかのようだ。3週間に及ぶ国民の抗議活動の結果、ついにエヴォ・モラレス大統領が辞任、副大統領、上下両院議長もそれに続いた。治安は軍司令官であるウイリアム・カリマン将軍によりかろうじて維持されている。


 10月20日の大統領選挙直後から、モラレス氏側による選挙不正操作の噂が国内を駆け巡った。普通ではありえない数の無効投票が報告されている、ある選挙区では投票率が100%とされ投票済用紙が書き換えられているらしい、等。国内最大都市サンタクルスのルイス・フェルナンデス・カマチョ氏主導によるデモが毎日のように繰り返された。サンタクルスのデモは国内全土に波及、モラレス氏の辞任を要求していく。