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 北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)に続き、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の本格開発に着手している。実戦配備にこぎつければ、アメリカが日本など同盟諸国に提供する「核の傘」を動揺させるのみか、米本土への直接脅威が現実のものとなり、従来の核戦略の根本的見直しを迫られることにもなりかねない。

 米戦略国際問題研究所は8月28日、北朝鮮が弾道ミサイル搭載の新型潜水艦の建造に着手し、SLBM実戦配備をめざしているとの分析結果を公表、そのための発射実験を準備している可能性にも言及した。

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 現有の北朝鮮の潜水艦についてはこれまで、艦上にミサイル1基を発射できるハッチの存在が米軍衛星写真などから確認されているが、新型潜水艦はその後継艦とみられ、ミサイル数基を艦内に収納したまま発射できる能力を備えているとされる。

 すでに北朝鮮の朝鮮中央通信はさる7月23日、金正恩労働党委員長が新たに建造した潜水艦を視察したと報じている。

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