ロシアでは、モスクワ市議会(定員45名)の選挙が、9月8日に行われる予定であるが、プーチン政権に反対しているアレクセイ・ナワルヌイ氏の支持者10名余が、この選挙への立候補を試み、排除された。

2018年5月のウラジーミル ・ プーチン大統領就任式前の反対抗議集会
(iStock Editorial / Getty Images Plus)

 

 ロシア当局によると、立候補のためには一定数の署名を集めることが必要で、かつ、署名簿を当局に提出する必要があるが、ナワルヌイ系の立候補予定者の署名には偽造された署名があるということを理由に、立候補を認めないとの決定がなされた。

 この当局の決定に対して、モスクワでは、抗議のデモが行われた。7月20日には、約2万2千人、7月27日には、1万人弱が参加した。多くのデモ参加者が、許可を得ていない違法デモに参加したとして、逮捕・拘留されている。8月3日にも数千人がデモを行ったが、機動隊等により数百人が拘束された。さらに、8月10日には、約5万人がデモに参加した。これは当局の許可を得たデモであったが、130人以上が逮捕・拘留された。2012年にプーチンが大統領になってから、最大規模のデモと言われ、多くの若者が「自由で公正な選挙」を求めて抗議した。

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