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世界潮流を読む 岡崎研究所論評集
「政治的素人」が圧勝したウクライナ議会選挙
2019/08/19
岡崎研究所
7月21日に行われたウクライナの議会選挙では、ゼレンスキー大統領の新党、「国民の奉仕者」党は議会選挙で圧勝した。ゼレンスキーは、4月の大統領選挙で勝利した直後に、議会を解散、早期選挙を行うとしていた。
ウクライナ議会は1院制で定数は450名である。比例代表と小選挙区並立性である。ロシアや親ロシア派が実効支配する地域では選挙が実施できないので、424議席が今回の選挙で争われた。
「国民の奉仕者」党はそのうち、240議席以上を占め、単独で過半数をもつ第1党になった。第2党は親ロ傾向がある「野党プラットフォーム―生活」党であるが、45議席程度になると思われる。ポロシェンコの党、「欧州連帯」は30議席、ティモシェンコ元首相の「祖国」は25議席にとどまる。新党として、ロックスターが設立した政党、「声」が20議席を得ると見込まれている。この「声」は「国民の奉仕者」党の自然な同盟者とみなされている。