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世界最低レベルの日本のエネルギー安全保障はさらに悪化する [◆日本の実態]

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 故堺屋太一氏が小説家としてデビューしたのは1975年に出版された『油断』だった。当時、日本は1次エネルギー(電気、都市ガスなどの二次エネルギーに加工される前のエネルギー資源)の4分の3以上を主として中東からの石油に依存しており、石油輸入が途絶した際の混乱した社会状況を描いた小説だった。

 実際に、日本は小説発表の2年前に発生した第一次オイルショックにより油が断たれるかもしれない危機を経験していた。親イスラエルとみなされた輸入国向け中東原油輸出中断の対象国に日本がなる可能性があったからだ。

(nightman1965/gettyimages)

 

 石油価格が4倍に上昇した第一次オイルショックを経験した日本を初めとする先進国は、エネルギー安全保障の強化を狙い、エネルギー供給源の多様化による安定化を図った。日本を含む多くの先進国が石油への依存度を下げるため取り組んだのが、石油の値上がりにより相対的価格競争力が増した石炭への燃料転換と原子力発電の本格導入だった。

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