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「国は赤字」でも「経常収支は黒字」である理由 [◆日本の実態]

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 日本政府の赤字と日本国の黒字を混同すべきでない、と久留米大学商学部の塚崎公義教授は説きます。

(Patrick Wong/gettyimages)

経常収支は大幅な黒字

 昨年度の国際収支統計が発表され、経常収支が大幅な黒字であったことが確認されました。経常収支というのは、日本国全体としての海外との取引を家計簿のように記録したものです(初心者向けの解説は文末)。

 我々はマスコミ等で「国は赤字で、国の借金は巨額にのぼる」という話を頻繁に聞かされているので、混乱するかもしれませんが、この「国の赤字」というのは「地方公共団体ではなく中央政府の財政収支は赤字だ」という意味ですので、「日本国」が赤字であるわけではありません。

 日本政府は赤字ですが、日本の民間部門(厳密には地方公共団体等を含めた、中央政府以外の日本ですが)が大幅な黒字なので、日本国としては黒字だ、というわけです。

 夫が収入以上に浪費している一方で、妻は勤勉かつ倹約家なので巨額の蓄えを持っているため、妻は夫に金を貸し、余った分は銀行に貯金している、という夫婦をイメージすれば良いでしょう。

 夫個人の家計簿は赤字ですが、夫婦としての家計簿は黒字で、貯金もありますから、夫が取り立て屋に追い回されることはなさそうです。夫婦喧嘩が絶えない可能性はありますが(笑)。

 

 

 

 


タグ:金融・財政
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