【激変する安全保障】米朝首脳会談「最悪の展開」で…短・中距離弾道ミサイル残れば「日本は生存の危機」




トランプ大統領は一般教書演説で、正恩氏との米朝首脳会談を発表した=5日、ワシントン(ロイター)

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 米国政府は昨年2月、「核態勢の見直し(NPR)」という戦略文書を公表した。このなかで、「北朝鮮が核搭載弾道ミサイルで、米国を攻撃する能力を数カ月で獲得する可能性がある」と警鐘を鳴らした。


 それから1年近くが過ぎた今年1月17日、今度は米国防総省が「ミサイル防衛の見直し(MDR)」という戦略文書を公表した。ここでは、「今や北朝鮮は合衆国の本土を、核ミサイルで脅かす能力を保有している」と断定し、強い憂慮を示した。


 日本政府が年を追うごと微妙に関連表現を修正してきたように(=前回当欄)、米国政府も、昨年の記述から大きく踏み込み、ついに北朝鮮の核ミサイル能力を認めた。



 


 




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