これでいいのか?戦後日本「より良き日本を取り戻そう」

イタリアに見る「自由民主主義の終焉」への道のり







イタリアに見る「自由民主主義の終焉」への道のり


ポピュリスト台頭に対する慢心は衰退する政治体制の典型的特徴


2018.5.23(水) Financial Times








イタリア・ミラノの投票所で、中道右派の野党「フォルツァ・イタリア」率いるシルビオ・ベルルスコーニ元首相(2018年3月4日撮影)。(c)AFP PHOTO / Miguel MEDINA〔AFPBB News




(英フィナンシャル・タイムズ紙 2018年5月21日付)


 今日のポピュリストやナショナリストを80年前、90年前のナチスやファシストと比べてみても役に立たない。


 だが、ドイツのワイマール共和国の崩壊と、欧州のリベラル派エリートの脆さとの間には、かなりはっきりした類似点が見て取れる。


 今日の自由秩序の擁護者の間には、目の前の脅威の規模を過小評価することで、例えば1930年代初頭のドイツ中央党と同じ過ちを犯している人がいるからだ。


 米プリンストン大学のハロルド・ジェームズ教授(歴史学)は最近の寄稿で、今日の我々の政治システムがワイマール共和国の自滅的な特徴の一部を備えている理由を10個挙げてくれた。1つは経済的なショックの強さ。もう1つは、システムを保護する憲法の威力に関する過剰な楽観論だ。


 筆者はこれに加え、慢心に満ちた物語、自分たちが安心するために互いに語り合う物語が果たす役割について、いくつかの考えを披露したい。


 例えば筆者はユーロ圏問題のコメンテーターとして、イタリアのユーロ圏離脱は起こり得ない、なぜなら離脱は許されていないからだという話を何度も聞かされる。


?


>>続きを読む


?


?


?