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【正論】「中華民族復興」へ軍拡止まらぬ 東京国際大学教授・村井友秀


東京国際大学教授・村井友秀氏(寺河内美奈撮影)


 


 2018年1月の米中経済安保調査委員会の公聴会で、米国のシンクタンク「ランド」の研究員は「2035年に中国軍の戦力はインド太平洋地域において、米軍や同盟国軍と同等以上になる」と報告した。アジアの安全保障を不安定化する中国の軍拡を分析する。


≪着々と進む「新帝国主義」路線≫


 1980年代に入ると、中国では皆が平等に貧しくなる共産主義を目指していた毛沢東の時代が終わり、鄧小平によって金もうけの才覚のある者だけが豊かになり貧富の差が広がる資本主義の時代になった。その結果、中国経済は急速に拡大し経済の分野で米国に追いつき追い越そうとしている。


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