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甘い期待は終了、大転換点を迎える米国の対中政策







甘い期待は終了、大転換点を迎える米国の対中政策


歴代政権の対中「関与」政策は失敗だった


2018.3.7(水) 古森 義久








米国のドナルド・トランプ大統領(右)と中国の習近平国家主席(2017年11月9日撮影)。(c)AFP/NICOLAS ASFOURI〔AFPBB News




 米国の中国に対する「関与」政策が終わりを告げようとしている。中国との協調を進めれば、やがては中国が国際社会の責任ある一員となり、民主化に傾くだろうという期待のもと、米国歴代政権は対中関与政策をとってきた。だが、その政策が失敗と断じられるようになったのだ。米国は約40年前の中国との国交正常化以来、対中政策の基本を初めて修正するという歴史的な曲がり角に立ったといえそうだ。


米国の対中関与政策を踏みにじってきた中国


 1979年の米中国交樹立以来、米国の歴代政権の対中政策の基本は「関与(Engagement)」だった。中国は米国とは基本的に価値観を異にする共産主義体制であるが、関与政策では、米国が中国をより豊かに、より強くすることを支援し、既成の国際秩序に招き入れれば、中国が自由で開かれた国となり、国際社会の責任ある一員になる――というシナリオが描かれていた。


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