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【ニュースの深層】ブラウザによって“効果的”なサイバー攻撃 国内初確認 巧みにクリック誘導 不安あおる仕掛けも


グーグルクロームで改竄サイトにアクセスすると出てくる偽のエラーメッセージ。右下のアップデートボタンをクリックするとランサムウェア「スポラ」に感染する(トレンドマイクロ提供)


 


 インターネットユーザーの誰もが利用している「ブラウザ」と呼ばれるネット閲覧ソフトのうち、相手がどのブラウザを使っているかを見極め、“効果的”な異なった攻撃を仕掛けてくる手法のサイバー攻撃が、今年に入って日本などで確認されていることが分かった。セキュリティーが強固なブラウザも標的にされており、ネットセキュリティー会社は注意を呼びかけるが、専門家は最近のサイバー攻撃について「AI(人工知能)とほぼ同じ活動が可能」と対策の難しさを指摘する。(社会部 福田凉太郎)


ランサムウエア「スポラ」


 ふと閲覧した旅行情報サイト。ところどころ「?」マークに文字化けしている箇所があり、読むことができない。画面上には「ヘフラーテキストが見つかりません」と英語のエラーメッセージが出た。必要なフォント(書体)がインストールされておらず、文字が正しく表示されないという。


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