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卵アレルギーは食べて予防 生後半年から続けた結果、1歳の発症8割減 英医学誌が発表 [3)ライフ]

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2016.12.10 08:30

卵アレルギーは食べて予防 生後半年から続けた結果、1歳の発症8割減 英医学誌が発表

研究に使われた、固くゆでた卵の乾燥粉末=東京都世田谷区の国立成育医療研究センター   離乳食を始めるころの生後半年から、乳児にごく少量のゆで卵の粉末を食べさせ続けたところ、1歳になったときに卵アレルギーを発症する子供が8割減ったとする研究結果を、国立成育医療研究センターなどのチームが9日、英医学誌ランセットに発表した。

 チームは「家庭で実施するのは危険。必ず専門医に相談してほしい」と指摘している。アレルギーの原因となり得る食品でも、早期の摂取で発症予防につながる可能性を示した成果という。

 チームは、アトピー性皮膚炎があり食物アレルギーを発症しやすいとされる乳児60人に、固くゆでた卵の乾燥粉末0.05グラムを毎日食べさせた。卵1個の300分の1に相当する量という。

 生後9カ月からは0.25グラムに増量。1歳の時点で卵アレルギーを発症したのは5人(約8%)だった。卵を食べなかった子供は約38%がアレルギーになり、発症率は食べた方が8割下がるという結果になった。

 食物アレルギーに関して、かつては離乳早期にアレルギーの原因となる食品は食べさせるべきではないとされていた。チームは、食べ続けることで免疫の反応が抑えられたとみている。


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