エコノミスト誌9月17号掲載の解説記事が、ISにイスラム過激派のお株を奪われたアルカイダだが、過去の経験に学び、より現実主義的な、従って、より危険な存在となって復活しつつあるかもしれない、と警告しています。要旨、次の通り。

シリア・アレッポ(iStock)

危険なのは、彼らが人々の支持を集めていること

 アフガニスタンを追われ、シリアやイラクでは分派のイスラム国(IS)のために影が薄くなったアルカイダだが、脅威が消えたわけではなく、各地の支部は活発に動いている。むしろ、ISがラッカやモスル等の重要拠点を脅かされ、「カリフ国」解体の可能性が出て来たのに対し、アルカイダはアラブ世界での地盤確保の夢を実現しつつあるかもしれない。中でも、シリア支部のアルヌスラ戦線は、アサド政権との戦いで中心的役割を担っており、アルカイダは近くイスラム「首長国」を宣言するかもしれないとも言われている。

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